2011年度 教養科目(後期)
  最前線の生命科学D
−−夢の技術PCR−−

熊本大学
生命資源研究・支援センター
バイオ情報分野 准教授
荒木 正健
熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2011年 9月23日


=======  平成23年度後学期授業開放科目  ========
講義目的・内容
 「遺伝子組換え」という言葉を聞いて、どういうイメージを思い浮かべ
ますか? マウスの遺伝子を自由に操れると聞いたら、何を考えますか?
 あなたがお父さんやお母さんに似ているのも遺伝子が原因ですし、あな
たが毎日健康に生きていけるのも遺伝子のお陰です。 「遺伝子」 について
考えることは、 「生命」 について考えることにつながります。
 この講義では、驚異的な生命科学の進歩に貢献している夢の技術PCR
にスポットを当てながら、身近な問題を一緒に考えていくことにします。
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シラバス(授業計画)

授業科目最前線の生命科学D
講義テーマ『夢の技術PCR』
時間割コード:01566、開講年次:1年、学期:後期、
曜日:木曜日、時限:4限、選択/必修:選択、単位数:2、
科目コード:5822111123、科目分類:教養科目、
学系:自然、領域:「物質と自然」、分野:「生物学」、
教室:大学教育センター棟 3階 D303

〔授業形態〕:講義。
〔授業の目標〕
この授業が関わる21世紀目標:B、C、部分的にE
この授業の到達目標
  ・遺伝子に関する基本的な用語を理解できる。
  ・PCRの原理を説明できる。
  ・ディベートで自分の考えを要領良くまとめて説明できる。
〔授業の内容〕
この授業の概要
   親子鑑定や犯人の同定など、遺伝子レベルで個人を識別出来る時代です。
  驚異的な生命工学の進歩に貢献している夢の技術PCR
  (Polymerase Chain Reaction)の世界を紹介します。

この授業の構成:下記の日程で授業を進めます。
  ・イントロダクション(1回)
  ・ビデオ鑑賞『被ばく治療83日間の記録』(1回)
  ・遺伝子に関する基本的な用語の説明(2回)
  ・PCRの原理(1回)
  ・PCR開発前後のバイオテクノロジーについて(1回)
  ・身近な話題をテーマにしたディベート(5回〜)
  ・学期末試験

キーワード:DNA、RNA、遺伝子、細胞、PCR、生命倫理
テキスト:プリント。
参考文献
  ・「あなたの中のDNA」中村桂子著、ハヤカワ文庫(¥485)
  ・「食卓の上のDNA」中村桂子著、ハヤカワ文庫(¥560)
  ・「遺伝子と夢のバイオ技術」野島博著、羊土社(¥1,600)
評価方法
   学期末試験(20%)・冬休みの課題レポート(20%)・
  普段の出席や報告の状況(60%)の3つをもとに、総合的に評価します。
履修上の指導
  ・自分の頭で考える事が重要です。
   まず興味を持つところから始めて下さい。
事前学習
   生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設のホームページ
   の中に、「夢の技術PCR・受講生へのお知らせ」というページを作成
   しました。チェックして下さい。
事後学習
   毎回講義終了後、E-mail(GPCR@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp)
  でレポートを提出してもらいます。レポート提出が出席点になります。
  講義があった翌週の 火曜日の正午まで に提出して下さい。 締切厳守 です。
  携帯電話から送信されても構いません。メールが使用できない場合は、
  次の講義の初めにプリント(手書き可)を提出して下さい。


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  遺伝子実験施設ホームページ
熊本大学・遺伝子実験施設, E-mail:WWW@gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp