今月のお知らせ(10月)
内容:
(1)第24回遺伝子技術講習会の御案内
(2)第9回GUMについて
(3)第5回遺伝子実験施設セミナーのご案内
下記日程で、第24回遺伝子技術講習会を開催しますのでお知らせします。多数の方の御来聴を歓迎いたします。
===第24回遺伝子技術講習会===
テ−マ;
『小児神経疾患の遺伝的背景と治療法へのアプローチ』
日 時;平成13年10月12日(金)16:00〜17:30
場 所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
講 師;難波 栄二 博士
鳥取大学遺伝子実験施設 助教授
近年、ヒトゲノムプロジェクトの進展に伴い、多くの疾患の遺伝的研究が急速に進んできている。小児神経領域の疾患では、比較的稀である先天代謝異常症などの単一遺伝子病を中心に遺伝的研究が行われてきた。しかし、近年てんかんや自閉症など、疾患頻度が高く複雑な遺伝的背景をもつ疾患の遺伝的研究も盛んに行われるようになってきている。
本講演では、先天代謝異常などの遺伝子診断の現状を、私の経験をもとに紹介する。そして、その治療法への新しいアプローチについて紹介する。ついで、自閉症の遺伝研究の方向とその問題点について述べる。最後に遺伝的研究を患者に役立てるシステムについても議論したい。
下記日程で「第9回GUM」を開催しますので、お知らせします。「GTC On Line News No.158」でお知らせした、新しいスタイルのGTC-User Meeting(GUM) も、今回で4回目になります。
当日、手元資料として、演者が実際に使用しているプロトコールのコピーを配付します。遺伝子実験施設利用者でなくても参加できますので、多数の皆様のご来聴を歓迎します。
・・・・・第9回GUM・・・・・
日時;平成13年10月5日(金)17:00〜18:00
場所;遺伝子実験施設・6階・講義室(602)
内容;
[パート1](20〜40分)
テーマ:「レトロウイルスを用いた遺伝子導入」
発表者:信久 幾夫 氏
(発生医学研究センター 胚形成部門 転写制御分野)
要 旨:
最近ウイルスを用いた遺伝子導入が広く使用されており、その中でもレトロウイルスは、短い期間でウイルスを作製出来る簡便性、感染細胞に対する低毒性、およびパッケージング細胞を選ぶことより我々ヒトに感染しない安全性を特徴に持つ。今回のミーティングでは、私達が日常行っているレトロウイルス作製とそのウイルスをマウスの初代組織培養細胞に感染させる実例を紹介したい。
[パート2](10〜20分)
〜〜〜利用者及びスタッフの自由な意見交換〜〜〜
熊本大学・遺伝子実験施設では、毎年テーマを決めて、「遺伝子実験施設セミナー」を開催しています。平成13年度のテーマは『アポトーシス:プログラムされた細胞死』です。発生から老化まで、ほとんどすべての生命現象に影響を与えるアポトーシスのメカニズムに関して、最新の情報が得られると思います。多数の方のご来聴を歓迎いたします。
第5回・熊本大学・遺伝子実験施設セミナ−
[テーマ];『アポトーシス:プログラムされた細胞死』
[講演];
「神経細胞死の分子遺伝学」
理化学研究所・脳科学総合研究センター
細胞修復機構 チームリーダー 三浦 正幸
「アポトーシスの分子機構」
大阪大学大学院・医学系研究科・
生体制御・遺伝学 教授 長田 重一
[日時];平成13年11月16日(金)
16:00〜18:00
[場所];熊本大学遺伝子実験施設・6階・講義室
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