2005年度 教養科目
I 自然と情報 最前線の生命科学C
−−夢の技術PCR−−
熊本大学
生命資源研究・支援センター
バイオ情報分野
荒木 正健
熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2006年12月28日
[回答集]
<この講義について>
[2]今年度、この『最前線の生命科学C』を受講して良かったと思いますか? あるいは受講したことを後悔していますか? その理由も書いて下さい。そして、もしあなたが私(荒木)の立場だったらどんな講義をするか考えて、来年度の講義の参考になるアドバイスを書いて下さい。
・私はこの講義を受けてとても良かったと思います。きっかけは友達にさそわれたためですが、私は専門的で理系にしかわからない内容だったらどうしよう、と不安でした。しかし、実際は生命倫理に関わる様々な話を聞いたりディベートをすることができて、文系でも十分ついていける授業でした。ただ、ディベートの題材がかなり専門的で耳慣れないものばかりだったので、もっと意見を出したくても情報量が少なすぎて何も言えない、という時が多かったです。事前に下調べをしたり、出席レポートを出した次の週にその題材でディペートをしたら、もっとスムーズに意見が出せたと思います。それから、先生の研究室や、日本でも有数だという熊大の研究施設を見学してみたかったです。〔中に入れなくても、せめて外観だけでも…)(文学部)
・受講して良かった。こんなに身近かでいろいろな科学的進歩がおこっていることは知らなかった。言葉は聞いたことはあるが、具体的にどのようなことなのか分かっていないことが多く、特にBSE問題は自分のためになった。ただ、内容が内容だけにディベートはなかなか難しかった。これこそジレンマが発生する問いであり、何が正しくて何がわるいとかは、そのとき考えているだけでは答えは決して見つからないと思った。しかし、他の人の意見や感想(メールの効果は大だと思う)を聞いて、さらに考えが深まり、また自分なりにもいろいろ考えさせられる良い講義であった。(教育学部)
・原発事故のことや、生物なのか生物でないのかわからないプリオン、今後の医療技術のことまで、毎回考えさせられることが多く、受講して良かったと思います。本物のDNAも見れて、良かったと思います。
賛成とも反対とも言えないようなことが多く存在するので、みんなの意見を聞いて、色々考えてもらうためにも、ディベートをするのがいいと思います。(工学部)
・私は、本校木を受講してよかったと思っています。何故なら現代、そしてこれから知識として知っておかねばならない(考えておかねばならない)問題を、この場できちんと同世代、そして実際研究の場に携っていらっしゃる先生とディベートしていくことができたからです。もし先生の立場であれば…ただ説明のスライドだけではなく、ちょっとした問題(DNA鑑定の時のような)を毎回入れていくと、ディベートの内容も深くなり、理解度も把握できるのではないでしょうか?(文学部)
・毎回異なった内容の講義だったのでいろいろな分野に目を向けられたのはよかったと思うが、全く知らないことを90分で教えられ、それについて賛成・反対を考えるのにはちょっと無理があったと思う。同じテーマで何回か抗議をした上でディベートをしてもいいんじゃないかと思った。だから、私ならもっとテーマを絞って講義をする。(法学部)
・私は、最初は正直冬休みの宿題もあるし、少し面倒くさいと感じたけど、結果的に自分の為になったから、この講義を受講して良かったと思う。それに私は、医療に関係した仕事につくので自分の知識もアっプしたいし、他の学部の人の意見も聞けてとても貴重な体験だった。また、もし私だったら実験を多く取り入れた講義をすると思う。やっぱり区分は百聞は一見にしかず!!ということで、DNAを実際に見たときすごく感動したので。光る大腸菌を実際に見せたりすると、もっとたくさんの人が興味をもつ講義になると思う。(医学部)
・受講して良かったと思います。特に、東海村臨界事故の被害者の闘病のビデオを観ることができて良かったと思っています。冬休みのレポートの課題図書『イエスの遺伝子』も、とても素晴らしい小説で、出会えてよかったです。もし、私が教官の立場だったら、先述のビデオは絶対に外さないと思います。(文学部)
・良かったです。文系に所属していると、どうしても技術やそれについての倫理等について考えることを怠りがちになります。また、法学部ということもあって「Aが〜」と仮定の話ばかりに目を向けがちになり、具体的な問題(ニュース等)に気付かないことも多くあります。
この授業では生命の、特に倫理的な内容について考えさせられました。夢のような話がこんなに実現し、また実現しかけているんだな、と感じると同時に、技術に人が追いついてないような恐さも感じました。
ただ、私の知識不足もあってか、授業がかなり専門的であったように感じた時が数回ありました。あまり詳しく深い内容を話されても理解できなかったので、その点は改善してほしいです。あと、DNAを実際に目で見るというのは大変興味深かったです。普段見る機会が無かったので、とても新鮮でした。実験はもっとやってほしかったなと思います。
全体を通して有意義な授業だったと思います。ありがとうございました。(法学部)
・今回、この講義を受講してみて、授業中に習った細かい用語などは覚えてはいないけれど、それぞれの問題について少し興味を持つようになりました。新聞やテレビで、この講義での内容に関連することを目にしたり耳にしたりするとやはり少し気になり、意識を向けるようになりました。また、私の学部内で必要な内容でもあったので、有意義であったと思います。来年度の講義のアドバイスとしては、授業の中で配られた資料をただ読むというときがあったので、それはやめたほうがいいと思います。内容は、自分たちに全く関係のない問題ではなかったので、良かったと思います。あと、ディべートの前に賛成か反対か決める時にもう少し時間が欲しかったです。中途半端な考えで適当に賛成か反対か決めてしまっても、その後のディべートに自信をもって参加できないからです。人の意見を聞いてても、自分の意見を考える前に「やっぱり賛成かな、反対かな」ということばかりが頭をめぐってしまいます。あと、最後に、もう少しテンポのある授業の方が、生徒もやる気が出ると思います。でも、全体を通して意義のある授業でした。(医学部)
・もし、先生が私たちに対して遺伝に関する専門知識の習得を期待していたとしたら、私はそれを達成してはいないため、この授業は無意味だったかも知れません。けれど、それに関して、ディベートに取り上げられた様々なテーマは、私たちの私生活や将来に大いに関係していたものであったし、改めて自分の意見として考えた事は、これから役立つものであるし、自分にとってはプラスになった授業だと思いました。ディベートについては、せっかく少人数であるのだから、班別になったりして、もっとみんなの本音(レポートに書いてあること)を直接聞きたかったです。それに、もっとディベートを充実したものにするためには、同じテーマを数週にわたってするなど、しっかりとした情報を私たちが得てから行う必要があったと思います。全集を通して、あいまいな知識だったために、未消化だったディベートが多くあった気がします。(法学部)
・クローン技術、BSE、ES細胞など、最近では生命に関わるニュースが多く取りあげられているので、これらの事象をわかりやすく解説してもらえてよかったです。また、遺伝病の診断など、デリケートな問題に関して、ディベートやレポートなどで他の人の意見を聞くことができたのもよかったです。欲を言えば、ディベートの時間がもう少しあっても良かったかと思います。クローン技術に賛成か反対か、は、私たちは議論しませんでしたが、きっと議論が白熱するのではないでしょうか。(文学部)
・この講義を受けて良かったと思います。放射能による人体の影響、遺伝子の体内の役割…などとても興味のあるテーマばかりでした。
「脳死」についての講義は臓器提供や、そのシステムを理解するのにとても参考になるし、「ES細胞のクローン胚作製」についても大きな関係があるので、来年の講義に取り入れてはいかがでしょうか?(理学部)
・理系分野だったため専門の授業では習わないような事をじっくり考えることができ良い機会になったと思います。
授業はもっとディベートが面と向かって対決する形の方が意見が多く交わされて有意義なものになると思います。(教育学部)
・この講義を受講して、本当に良かったと思いました。普段から、生命などについて考えていないえあけではありませんが、それを文字として目の前に書き出すことは、とても意味があるように思えました。毎回のレポートは、皆の意見も読むことができ、本当にためになりました。また、ビデオも色々と考えさせられましたし、実験は文系の私にとって、すごく新鮮に感じました。これは、私が文系だからそう感じるのかも知れませんが、実験はあともう一回くらい見てみたかったです。やはり、直に自分の目で見るのはひと味違うなぁと思いました。たとえ実験で「なぁんだ、こんなものか」と思っても、それはそれで発見であり無意味ではないと思うのです。そして、そこからまた新たな意見がうまれる、ということもあると思います。(文学部)
・私はこの講義を受けて良かったと思います。私の全く知らなかった最先端の医学について理解を深めることができたからだ。また、医療の現場の実態や、最新医学と表裏一体の関係にある生命倫理について、これまでなかったくらい考えさせられた。
来年度は今年度の講義形態を少し変えて、まず数人のグループに分けてディベートを行い、その後全体でさらにディベートを行うてみたらどうかと思う。今いちディベートが白熱しないのは、全く知らない人達ばかりだからではないかと思うので、まず、数人のグループを作ってみると良いのではないかと思う。(工学部)
・後期の科目の中では比較的、面白い講義であったと思う。医学部なので、PCR法など、知識的な面では新鮮味を感じなかったが、文系的な考察を行うという点が良かった。私は再受験で医学部に入学したので他の学生より高齢であったので、他の学部の若い学生がどのような意見を持っているのかが分かり、非常にためになった。
・メールでのレポート提出は非常に良い。ぜひ続けて欲しい。
・ディベートでの発表者は席を立ち、名前と学部を言った方が、より緊張感が増して良い経験になると思う。→就職活動に役立つ!!(工学部)
・医学部ではあまり知らなかった生命科学の例を色々知れてよかったです。(医学部)
・この講義を受講して良かったと思う。なぜならば、世の中を騒がせている科学分野の事件に対して興味を持ち、それに関する自分の考えを持つようになったからだ。科学分野の事件の中でも、特に倫理的なことが絡んでくると、自分の考えをあいまいにしたまま考えることをやめてしまうことが以前は多かったが、この講義の受講中は毎回のレポートの提出があったおかげで、自分の考えをまとめて、人に発表しなければならない状況となり、結果的にそれが私を成長させてくれたと思う。(薬学部)
・とても良かったと感じています。法学部ですが、思っていたよりも遥かに面白かったです。頭を悩ませましたが、いつもとは違った視点から「生命」という考え方に触れられて非常に有意義でした。半年間、有り難うございました。私が先生の立場だったらどんな講義をするかどうかというのは、具体的には思い浮かびませんが、毎時間ディべーションはやはり行いたいですね。簡単なもので構わないので。ただ、そうすると時間との調整が難しいな…とは感じます。(法学部)
・この授業を受講、全く知らないことではあったけれども関心が持てることについて多く学べたので受講して良かったと思います。もしも、自分が先生の立場であったならもう少し予備知識をつけさせた上で授業を受けさせるともっと授業が面白くなったのではと思いました。後、ディベートももっと多くできたら良いと思いました。(理学部)
・正直、普段あまり新聞等をしっかり読まないので、新技術などはあまり知りませんでした。今回の講義で「遺伝研究の町」「狂牛病」「ES細胞」「遺伝子治療」などたくさんの最新トピックを見せていただけたので、自分の専門とは少しずれる部分はあるのですが、一般教養としてとてもためになったと思います。来年以降も新しい医学の話題の提供をする形式でいいと思いますが、ディベートは現状では成立は難しいと思いました。せめてマイクを使わずに話せる人数と教室で授業ができればもう少し発言しやすいのですが…。(理学部)
・この授業は、水曜の午後という専門の日の空いている時間に入れたのだが、度重なる本試、再試で去年はほぼ10月〜11月程しか出席できず、今年からは微生物学、免疫学の実習が始まり、災いこのテストの日だけは空いていたため、何とか来ることができた。出席できなかった日の分のレポートは、今度持っていくつもりです。授業の形態は、このままで十分良いと思います。(医学部)
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