2007年度 教養科目
I 自然と情報 最前線の生命科学C
−−夢の技術PCR−−
熊本大学
生命資源研究・支援センター
バイオ情報分野
荒木 正健
熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2008年 7月26日
[回答集]
<問4について>
(問4)地球温暖化によって、これまで熱帯あるいは亜熱帯地方で流行していた伝染病が、日本など現在の温帯地方にも広がることが懸念されています。つまり、デング熱やマラリアは、決してヒトゴトではありません。そこで、もし仮にあなたが日本の政策を決定する立場にあるとしたら、どのような対策に力を入れますか?
・都市のゴミの処分の仕方を厳しくする。また、地域住民のつながりを強化し、ゴミ出しの日にちを守らせ、分別をきちんとし、カラスや猫対策の為に、ゴミ出し用の小屋などを作る。ポイ捨てに対し罰金を取る。家庭用排水は川へ流さない、浄水場を完備する、道路の水はけをよくするなど、都市をきれいに保つことに関して、ソフトの面とハードの面両方に力を入れる。(教育学部)
・まずは基本的な3Rを徹底させます。そしてできる限りのエネルギー源を太陽光発電にします。そのために自衛隊を廃止し、余った軍事費をエネルギー問題や環境問題にまわします。(あくまで理想です…) (理学部)
・まず国民全員が行える蚊取り線香や長袖、長ズボンを着て蚊に刺されないよう注意を呼びかけます。次に状態が悪くなる前に遺伝子操作を行い、デング熱ウイルスやマラリアのウイルスを持てないような蚊にする研究を行っていきたいと思う。研究が間に合わず対処が急ぐときは、不妊虫放飼を行うと思います。(工学部)
・温暖化防止に力を入れます。が、その結果が出る前にデング熱やマラリアが蔓延してしまってはいけないので、予防薬を作り、それを感染が予想される地域に不足なく行き渡らせる事、蚊の発生しそうなところを減らす事、感染者への早期治療と金銭の補助、等に力を入れたいです。しかし、あまりに被害が大きくなったなら、政策を決定する立場としては、左記の記事のような蚊の絶滅につながるような事も考えるかもしれません。(工学部)
・まず、地球温暖化防止については自分の国だけでどうこうできる問題ではない。伝染病を防ぐために害虫を自分の国に入れないために、バリアを張れる訳でもない。なので、やはり、第一の発生は免れないと思う。という事から、その事件をすぐにつきとめさせ、この記事のように害虫駆除を何らかの形でさせることに力を入れるだろう。(工学部)
・今まで、だいぶ外からの視点で考えてきたが、もし本当に日本でデング熱などの伝染病が流行してしまったら、「遺伝子組み換え蚊」投入も考えるかもしれない。しかし、これは最終手段で、最後の手段を使う前に、多くの対策をしたいと思う。水溜り除去や蚊帳を多用し、できるだけ多くの対策を練って、それでも伝染病が収まらないときだけ、「遺伝子組換え蚊」を投入したいと思う。人間が絶滅してしまってはどうしようもないと思う(工学部)
・私がもし日本の政策を決定する立場であったなら、遺伝子組換え蚊を使ってでも、蚊を駆除しょうと考えるかもしれない。本来日本にいなかった生物であるから完全に駆除しても良いと思う。しかし、不任虫放飼のプリントには書いていなかったが本当に遺伝子を組換えた虫を放しても問題はないのだろうかと思う。(工学部)
・できるならば遺伝子操作により、ウイルスを持つ蚊にとって日本の環境が適さないようにする。しかし、現実的な対策ではないため、やはりワクチンの普及を最優先させるべきだと思う。(工学部)
・私は「不妊虫放飼法」などの方法でなく、日本に広まる前の段階で予防ワクチンの開発に力を入れたいです。自然の生態系を崩すことなく伝染病を予防することが一番だと思います。だから、私ならこれらの医療研究が進められるようなサポートを国が行っていきたいと思います。(工学部)
・伝染病についての予防法、これをまず一番に国民に知ってもらう。そして、定期的に業者によって害虫の駆除などを行い、検疫等をより一層厳しくする。(工学部)
・一番力を入れる対策は、人々に努力してもらうことです。防虫スプレー、蚊取り線香、長袖、長ズボン、などを心がけてもらいます。私ならば、人口虫を放したりはしません。患者がかなり増える危険性のある場合に備えて、医療施設も充実しなければならないと思う。(工学部)
・一番良い政策だと思うのが地球温暖化を止めるための動きであると思います。CO2の排出量を減少させたり、石油などに変わる新しいエネルギーを発見することだと思います。しかし、このような政策は日本だけではどうにもならない点があります。そうなってくると、今回あげられている「遺伝子組換え蚊」のような政策になってくると思う。研究によって問題が生じることがない、というレベルになるまでは、使用させないようにしたい。前にも述べたように、日本だけのことを考えるのではなく、地球全体のことまで考えたものにしていく必要がある。自分達の都合だけを考えたような政策にはならないようにするべきだと思います。(工学部)
・まず、生物の個体数を減らしたり、遺伝子組換えを行うのではなくて、デング熱やマラリアに感染する前に、それに対する予防接種のようなことを、日本全国で全国民を対象に行うことや感染後も完治できるような医療設備を整備することに力を入れたいと思います。(工学部)
・OXitec社の研究者達が行っていることでの効果がどれほどのものかや安全性は大丈夫か等を入念に調査し、その調査結果やデング熱やマラリアなどの伝染病の恐ろしさなどを国民に示し、国民に理解を得られてから、不妊虫放飼法などの方法を実行する。理解が得られないなら、理解してもらえるように訴え続ける。(工学部)
・私は遺伝子組換えの手法には反対すると思います。そして、力を入れるのは、個体群置換です。記事を読んで、出てきた手法の中で最も自然に与える悪影響が少なく、伝染病への対策を実行できると思ったからです。(工学部)
・デング熱やマラリアが日本にやってくるなら、何とか蚊をなくすためにできる対策には全て手を付けようと思うでしょう。第一に、まずは人々に危険を知らせて病気について説明し、病院に薬や設備を整えることから始めますが、もしかすると遺伝子組換え蚊を用いてしまうまもしれません。(医学部)
・もし私が日本の政策を決定する立場にあって、デング熱やマラリアの対策をするとすれば、まずは予防策だと思う。もし、もう流行しているのならば治療の対策(全ての人に迅速に治療ができるようにする)に力を入れると思うが、まだ、感染者がいない状況であれば、防虫スプレーや蚊取り線香の使用を呼びかける、というようなことをすると思う。これは国民一人一人の自覚がないと予防のしようがないと思うが、予防接種や予防薬がないのならば、そうするしかないと思う。あとは、感染してしまった後、すぐに治療すれば生存率が高いので、手遅れになることがないような、医療システムを作ることに力を入れると思う。(医学部)
・まずは、媒介物デング熱であれば蚊に接触しない様な工夫を行うことに力を入れたいと思う。それでも感染者が増加するようであるならば、そのウイルスを根絶するための方法を作る必要がある。地球温暖化をすぐに抑制することは難しいが、この事についても何らかの対策をとる必要がある。私たちの環境の変化は生じ始めている。これから多くの問題に悩まされることになるかもしれない。地域温暖化を防止していくためにも、自動車や工場等からのCO2を減らすことやゴミを少なくするための法律を作り、義務化していくべきである。(医学部)
・まずはデング熱が流行している地域と日本とをつなぐ船、飛行機によって日本にこの蚊が入り込む可能性が高いので、その地域で蚊が入り込まないよう対策をとることが大切だと思います。またCO2削減にさらに力を入れ、今までの環境を保つことも大切だと思います。(医学部)
・まずは、人間が自分達でできる、予防法や治療法を確立させることが必要であると考える。その後、もし、確実な予防法や治療法がなく、人間に多大な影響を及ぼす可能性が高いと判断した場合には、「不妊虫放飼法」などを行うこともやむを得ないと考える。しかし、その際には本当に必要なのかを検討し、できるだけ自然界に影響を及ぼさないようにする配慮が必要であると考える。(医学部)
・まず、環境面の整備を考えます。こういった伝染病はやはり、劣悪な環境ですぐに広がっていくと思うので、環境の整備は重要だと思います。また、それでも完全ではないので、医療面の充実を進めます。日本の医療水準であれば、すぐに整えることができると思います。(医学部)
・まず、マラリアやデング熱の特効薬の開発にもっと力を入れる。でも、薬の開発には多額の費用と年月がかかると思うので、対症療薬がどの病院でも手に入るように整備する。そして、人々にきちんと呼びかけて、水がたまりやすいような環境をできるだけつくらないようにする。(薬の開発までは防虫スプレー) (医学部)
・病というのは、やはり、なってから治療するよりも、予防することの方が負担もかからないし、何より安全安心なので、まず予防対策に力を入れます。予防薬もないので、まずはそれの開発に力を注ぎます。流行のおそれがある場合には、蚊に刺されないように促します。もし、予防対策(予防薬、ワクチン)が間に合わなくても、治療行為ではなんとかします。やはり、個体そのものを絶滅させるというのは、最終手段であるべきです。(医学部)
・まずは、地球温暖化対策から始めます。地球規模で行わなければなりませんが、車やゴミ問題など根本から見直していく必要があると思います。それから、公衆衛生の管理を徹底して行い、もし侵入してきた場合にでも繁殖を最小限におさえたり、マラリアのように予防薬があるものに関しては、医療機関にその予防薬を保管しておいてもらうようにする。(医学部)
・まずは、日本の人々へのデング熱やマラリアに対しての呼びかけをする。それをしながら、やはり、そのデング熱やマラリアにかかりにくくするようなワクチンなどを作らせ、国民への投与を一刻も早くさせると思う。また、地球温暖化が原因であるので、国民一人一人が地球温暖化に対しての対策意思をもたせるように、やはり、呼びかけを行うと思う。(医学部)
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