2006年度 教養科目
I 自然と情報  最前線の生命科学C
−−夢の技術PCR−−

熊本大学
生命資源研究・支援センター
バイオ情報分野
荒木 正健
熊本市本荘2−2−1
Tel : (096) 373-6501, FAX : (096)373-6502
2007年6月8日


2006年度期末テスト

[回答集]
<この講義について>

[2]今年度、この『最前線の生命科学C』を受講して良かったと思いますか? あるいは受講したことを後悔していますか? その理由も書いて下さい。そして、もしあなたが私(荒木)の立場だったらどんな講義をするか考えて、来年度の講義の参考になるアドバイスを書いて下さい。 

・実際、自分の目でDNAを見る機会があってよかったです。現在遺伝子技術を利用して、さまざまな試みが行われていること、良くも悪くも社会に影響を与えている現状が理解できてよかったです。(教育学部)

・受講してよかったと思う。「聞いたことはあるけど、実際にどうなっているのかはよくわからない」こと、例えば遺伝子治療や出生前診断などについて現状はどうなのか、今後はどうなっていくのか、そして遺伝子技術に関する問題点はどんなものか、などを学べたのでためになったと思う。(工学部)

・私は講義をうけてよかったと思います。私達が知ってそうで知らない、そして知っておかなければならない問題に気づくことができたからです。私は放射能のビデオに深く衝撃をうけたのでもっとあのようなビデオを見せてくれたらいいです。(教育学部)

・良かったと思う。自分の無知を知る意味でも、偏った見方を改める意味でも。生命、障害、病気。近いようで遠く、そして大きく感じられるこのような問題を、ここまで眼の前につきつけられ、真剣に考えたのは、今まで生きてきた中でも初めてだ。完全な正解がなく(ディベートでもわかったことだが)1人1人考え方がちがう、とても難しい問題だと思う。YesかNoで分けた中でもきっとYes要素が100な人と実は51くらいでぎりぎりYesという人もいたかと思う。でも、ディベートをやる意義はものすごくあったと思う。普段なら「ええ!?そんな大きいテーマ、聞かれてもわからないよ」と逃げたくなる自分をぐっと引き止める。真正面から向き合わせてくれる。こんな機会は滅多にない。きっと私たちは本当は“目を背けていたい”のだ。自分たちの考えるよりずっとずっと速い速度で技術ばかりが進化して、法規制どころか、どこまで許されるのかという倫理的線引きも追いつかない。科学者の人の技術これは素直に“すごい”と思う。でもこの“すごい”は同時に“すごく”危険で“すごく”恐ろしい技術。 科学者は“神”に近くなっている気がする。しかし、その彼らでさえ、未だ”人間“を0から作ることはできない。人間は神じゃない。“すごい”技術はその内、1人歩きを始めるような気がしてならない。 ディベートは良かったです!レポートは・・・・・・ちょっと多かったです。やったものの内、いくつか選択制でも良かったのでは・・・・・・。(文学部)

・受講して良かったと思います。当初はただPCRについての知識を身に付けるくらいにしか考えていませんでしたが、幅広い科学の知識や生命論理に関して意見交換が出来たことは良かったです。レポートをメールで提出出来たのも良い点でした。ただ、全員が向いたままの意見交換だったので大きな円形のテーブルのあるような所で話し合ってみたいと思いました。ディべートの前の週に話し合う内容を伝えていただければ、とも思います。(薬学部)

・「最前線の生命科学C」を受講してよかったと思う。自分たちの体を構成刷るうえで大切なDNAや遺伝などということは、日常ではなかなか触れることのないことだと思う。しかも、PCRという最先端の技術があるということやそのしくみを知ることは、DNA関連に少なからず興味のある私にとってはとても興味深く面白い内容だった。私はもうひとつ、「最先端の生命科学G」という実験の科目も受講していたが、そこでは実際にPCRを使ってDNAを増幅させる実験を行った。そのとき、この講義で学んだことが、理解するうえでとても役に立った。もし、先生の立場なら、オーディオ機器を使った講義(たとえば初回に見たようなビデオ)の回数をもう少し増やし、視覚的に内容をとらえて理解を促すと思う。(教育学部)

・私はこの講義を受講して良かったと思っている。私が今まで、気になってはいたけれど、こんなに深くふみこめないというようなテーマがたくさんあったからだ。倫理上の問題がどのテーマにも深く関係していて私自身、考えさせることがあり勉強になった。とても有意義だと実感できた。来年度の講義でもぜひディベートをすると1人1人の素直な考えや意見を出し合えるから良いと思う。(教育学部)

・言葉は聞いたことがあるけれど、実際どのようなものか分からないことがこの授業によって解決したのでとても良かったと思います。前に授業外でおこなっていたツアーですが授業などの都合でいけなかったので、授業中に一回程度行うといいと思いました。(工学部)

・受講して良かったと思う。最近の「生」に対する様々な問題を扱っていたのでとても勉強になった。そして命がとても大切なものであると昔以上に感じるようになった。もし、教授者の立場であるなら、ディベートを全体として行い、その際には教室を変え、テーブルで円をつくれるようにすればもっと活発なディベートができると思った。ディベートの際に少しずつ遺伝子の知識を与えてもらえば頭にその知識が入りやすいと思った。(教育学部)

・こんなディベートをする講義は初めてでした。とても面白かったです。ディベートはたくさんやるべきだと思います。(工学部)

・この授業を受講して良かったと私は思う。理系の教科特に人体や生命に趣味があったので最先端の技術を学べて、とてもおもしろかった。また、それに伴った問題にもよく考えることができた。もし私が先生の立場だったら、ディベートの時はもう少し小さな教室を使用し、より活発なディベートのやりとりを促します。(文学部)

・受講してよかったと感じる機会は回を重ねるたびふえていった。正直よくねることも多かったし、授業を受けるまで興味はうすかった。ただ、レポートを書くときにレジュメをふり返ったりして遺伝関係の現状を知ることで自分でも考えさせられることは多かった。私は今回あったような討論形式の講義は好きではない。多分その場限りのことを言ってしまう気がする。それよりは左ページのような現状を講義で紹介していただきたい。半年間お世話になりました。(文学部)

・私はこの講義を受講して非常に良かったと思う。なぜなら、今まで考えたこともなかった生命の神秘についていろいろと知ることが出来たからである。私にとってとても有意義だった。私が、先生の立場だったら、もっと生徒同士の意見交換を盛んにしながら講義を進めると思う。半年間お世話になりありがとうございました。(文学部)

・この講義を受けて、自分の知らなかった未知の世界のことを詳しく知ることができ、とても良かったです。ニュースを見る時も見方が変わってくると思います。私が先生の立場なら、もっとスライドやビデオを見せて、視覚に訴えると思います。何より情報が一番残りやすいのは映像だし、なんとなく聴いているだけでは、イメージがつかみづらいからです。(教育学部)

・この講義を受けて、遺伝子についていろいろと知ることができたことは良かったと思いますが、それよりも生命倫理に対してこんなにもたくさんのことを考えたことはあまりなかったので、とても良かったと思います。生命倫理の話をするのであれば、技術、倫理、法律それぞれに詳しい先生方に来ていただいてお話をしていただくのもおもしろいと思います。(工学部)

・受講して良かったと思う。そうでなかったらきっとこんな風に生命や身体について考えることはなかっただろうし、生命の重さも十分に理解することができたからだ。アドバイスとしては『最前線の生命科学』という主題名を柔らかくした名前にした方がもっとこの講義を受けに来てくれる人が増えると思う。(教育学部)

・この講義を受講して良かったと思う。講義を通して多くの人の意見を聞き、自分自身の考え方を見直すことができたからだ。もし、私が荒木教授の立場なら、ディベートで全員の意見をみんなの前で発言してもらうと思う。色々な意見を聞き、その中で自分の意見を作っていくことが生命を考える上で一番大切だと思うからだ。(教育学部)

・受講して良かった。もし、受講していなかったらPCR技術なんて知ることはなかっただろうし、不妊治療や遺伝子操作についてこんなに考えることはなかったと思う。(工学部)

・受講して良かったと思う。このように世界の生殖問題にはなかなか触れる機会がなかったので、興味を持って受講できた。私は文系なので、受講してみるのには少し抵抗があったが、先生が素人でもわかるように易しく教えてくれたので、ある低度理解して聞くことができた。(工学部)

・不妊症を日本でも病気であると認めるべきだと思います。日本は法整備が現代の科学技術に追いついていない面があります。保険の適応を許可して、不妊で悩む人々に対してより生活しやすい環境を作るべきです。そのためにもAの資料のような体外受精で生まれてきた子どもたちの長期追跡調査には賛成です。発育の悪い所などを研究することにより、改善するための技術開発もでき、子どもたちにとってもプラスになると考えます。(薬学部)

・とても楽しかったです。ディベート、PCRについての説明、研究室の見学ツアーなど盛りだくさんで、毎週くるのが楽しみでした。私が講義をするとしたら、最後の講義でやったようなDNAの実験をもうちょっと入れてみたいです。(薬学部)

・良かったと思う。この授業は聞いていておもしろかったですし、ためになります。ただ、もう少し現場の映像を見せて欲しかったです。ビデオなどをもっと見たかったです。そして欲を言うなら先生の倫理観も聞きたかったと思います。(教育学部)

・良かったです。様々な倫理的な問題に関してしっかりと考えることもできましたし、知識もつけることができました。アドバイスとしては、せっかくなので出席している生徒に一人一回は発表させるようにするのがいいと思います。それも前もって予告しておけば生徒はより真剣に考え、議論が白熱するかもしれません。(薬学部)

・受講して良かったと思う。なぜなら、その講義名どおり『最先端』の科学についてたくさんの事を知ることができたからです。映画にでもでてきそうな興味深い話題が多く、とてもおもしろかった。一度、実験を見せてくれたことがあったが、簡単でいいので、ああやって実験をしてくれると分かりやすくていいと思う。(教育学部)

・受講して良かったです。理由は現在の生命科学が、自分が思っているよりもはるかに進歩していることを知れたことと、その進歩に、法律制度が対応しきれていないという現状を知れたからです。私はディベートによって、生命科学の光と影の部分を深く考えることができたし、話し合うことで現在ある問題点がうきぼりになったので、来年もディベートを取り入れて欲しいです。(教育学部)

・私はこの授業を受講して良かったです。クローンや人工受精など、今までは遠い未来のように考えていましたが、こんなにも技術が進歩しているなんて全く知りませんでした。そしてそのような技術に対しての倫理や問題点などをたくさん考えることができて良かったです。来年度はディベートを幾つかの班に分けて行なうなどすると、もっと多くの人が発言できるようになるのではないでしょうか。(医学部)

・高校で生物を履修していなかったので専門用語に少し戸惑ったが、文系でも入りやすい授業で楽しかった。もし私が先生の立場だったら、OHPやビデオなどの機器を使う回数を増やして、現代の生命科学の最前線を生徒に見せてあげたいと思う。(文学部)

・遺伝子に関する基礎知識だけではなく、生命科学の進歩と共に抱えている問題を考えることができたので本当に良かったと思う。少し難しい部分もあったので、分かりやすくしたものを教材として付け加えても良かったかなと思う。(文学部)

・受講して良かったと思う。その理由はテレビやインターネットで、授業中に取り上げられていたこと(遺伝子組み換え、体外受精、代理母など)を見た時にただそのニュースを聞くだけでなく授業内容を思い返したり、自分なりに考えることができたからだ。遺伝子に関係するニュースはこれからもっと増えると思うので、積極的に見て考えていきたいと思う。ディベートをする時は手をあげるだけじゃなくて移動したり向かい合ったりした方がやる気になると思う。隣の<101や上の<201が開いていれば、そこで授業してはどうでしょうか。(文学部)

・私は物質生命科学化なのでこれから勉強に倫理的な側面からも考えていける様に幅が広まったので受講して良かったと思います。講義の形態としては良かったと思います。一つ私が考えたのは生涯学習で来られている方と大学生混ぜこぜでのグループワークやちょっとした話し合いなどをしてもいいんじゃないかと思います。(工学部)

・良かったと思っています。題の中にPCRとあったので、私が生物科で実験も行なっているということもあり、もう少しつまらないかと思っていたのですが、このような社会問題も多く取りあげ、ためになるものでした。私はもう少しディベートを多くしても良いかなと思いました。また、同じ人が多く発言するのは仕方ないことだと思いますが、前回の感想レポートをもっと取りあげ、それに質問を加えるような形にするともっと発言が出るのではないかと思います。(理学部)

・いろいろ考えさせられることも多かったので受講して良かったと思います。すいませんがアドバイスは思いつきません。(薬学部)

・自分は受講して良かったと思っています。受ける前までに遺伝子組み換え作物や不妊治療に対する間違った知識や偏見を持っていました。講義を受け終わった今でもまだ知らない知識はまだまだたくさんありますが、それでもゼロからの大きな前進だと思っています。講義の方ですが、プリントでの事例の紹介等だけではいまいち理解しにくい分野もありましたので、出来ればビデオやパソコン等を使ってもっとビジュアル的にして欲しかったです。(工学部)

・色々な話題があって、とても充実した内容だったと思います。これから自分も考えなければならないような問題となっていることも多く、色々と考えることができたので良かったと思います。宿題として出したテーマをディベートして、ディベートする前とした後で考えが変わったことなどを書けるようにしたらいいと思います。(薬学部)

・私はこの「最前線の生命科学C」を受講して良かったと思います。その理由は、大切なことだけとなかなか学ぶ機会がないことを半年かけて学ぶことができたからです。アドバイス:今年の講義のような形を続けて下さい。(教育学部)

・この授業を受講して良かったと思います。PCRのことだけでなく現存の遺伝子学の状況などを分かりやすく説明してもらえたと思う。また、毎週レポートを出題されたことで、授業内容に対する理解・考案を深めることが出来たと思う。(工学部)

・良かった。なぜなら、非常に考えさせられることばかりだったし「1リットルの涙」はこの授業の課題になっていなかったら読んでいなかったであろうし、講義で色々な意見を聞けたからだ。入学してしてから一番興味が持てる授業でもあった。僕には先生の立場なら同じように身近な事について講義すると思う。アドバイスというよりもやって欲しい事は「進化論は妥当か否か?」ということを扱って欲しい。(教育学部)

・受講して良かったです。自分の興味のあることについて、色々学べたから、あと、DNAを見る実験はとてもおもしろかったです。アドバイス:もっとみんなが発信しやすいような討論の仕方をした方が良かったかも。班を作って、本気のディベートをするのもいいと思います。(薬学部)

・私はこの講義を受けてよかったと思っています。なぜなら、自分の専門以外の話を聞いて、今、生命科学ではどのようなことができて、どのような問題があるのかを知れて良かったです。また、講義でマウスの遺伝子を見たが、もっと実験などを直接見れるものをして欲しいです。(工学部)

・良かったと思う。狂牛病や遺伝子組み換えなど生活に使える知識が毎日身について、非常に有意義だった。(工学部)

・はっきり言って、専門の実定法なんぞより、よっぽど有意義だった。文化的な人間への一歩は、哲学(あるいは倫理学)である。受講して良かったです。(法学部)

・とても良かったと思います。思っていた以上に理解し易く様々な情報を提供して下さったからです。自分ならどう講義するかを考えては見ましたが、自分の場合どうしても思想的に偏ってしまい、中立な視点から論じられないなという思いばかりが浮かび、具体的な案は思いつきませんでした。(教育学部)

・受講して良かったと思います。「BSEの原因がプリオンであるという仮定でしかない」「北朝鮮から渡された遺骨は恵さんではないと断定できない。」など時事的な話題に触れられてすごく興味深かったです。講義の参考になるかわかりませんが、最後の方にやった実験を一番最初に見たかったです。DNAというキーワードが多数出てくる講義なので、文字ばかりを追いかけるのではなく、もっと実際に目で見た方がいいと感じました。(工学部)

・メールでレポートという形式が良かった。レポート用紙に書くとなるといろいろ準備しないといけないものもあるが、メールだと携帯でできるから空いた時間に講義のことを思い出しレポートが提出できた。ビデオは興味がもてるものが多く楽しめました。この授業をとって良かったと思います。半年間お世話になりました。(教育学部)

・受講して良かったと思う。現代社会で生命がどのように扱われているのかを知ることで、生命倫理の知識が深まったような気がする。さらに、時々行なわれたディベートは、同じ大学生なのに、ものすごく良い意見を持っている人がいて自分の生命に対する考えを反省するきっかけが作れた。また、毎回レジュメで配布される受講生のレポートも読む内に、自分とは考えが違う人もいて、第三者の視点から課題について検討することができたような気がする。私がこの講義を行なっていくとしたら、この講義で時々行なわれたディベートを浅い内容から深い内容まで行い、回数も出来る限り増やしたいと考える。私がこのディベートによって得たものは先ほども述べたように色々あるし、教官・受講生、受講生・受講生というふうに相互いに自分達の意見・考えが交換できとても効果的な授業が行なえるのではないかと思う。(教育学部) 

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