202006Shimasaki

研究発表を行った学会；オリジナルデータ
タイトル； ラジオアイソトープ(RI)を活用した簡単・安全生命科学系バイオ実験
発表者；島﨑　達也氏
（熊本大学　生命資源研究・支援センター　RI実験分野）
要旨；
これまで非密封状態の放射性同位元素（Radioisotope；RI）は、本学において生命科学分野を中心に広く利用されてきました。近年、多くのバイオ実験手法が蛍光等のnon-RI試薬を用いた実験手法に移行している状況は否定できません。しかしながら、RI実験の高い感度、定量性等の有用性は、依然として変わっていませんし、測定技術の進歩によりより高い感度、より正確な定量性を確認しています。したがって、RI実験手法がnon-RI実験手法に勝る部分も多く残されています。さらに、RIでしか計測できないような魅力的な実験も近年の技術発展により出現しています。このような背景から、RIを生命科学分野で利用する機会を増やすために、実験技術や実験手法について取りまとめ、紹介をいたしております。研究者の皆様が、実験を進められるときに、感度や定量性の高いデータを取得したい場合や、蛍光試薬等で思った通りのデータが得られなかった場合の実験手法として、RI試薬による実験を検討下さい。気軽に学内の研究用RI施設スタッフにお問い合わせをお願いいたします。