研究発表を行った学会;第45回日本分子生物学会年会
2022年11月30日〜12月2日 (幕張メッセ)
タイトル; 老化・がん化耐性齧歯類ハダカデバネズミの性周期同期化による採卵法の開発.
発表者;山﨑 理予氏
(熊本大学 大学院医学教育部 老化・健康長寿学講座)
要旨;
ハダカデバネズミ(デバ)は、マウスと同等の大きさながら(体重約35 g)、最大寿命が37年以上とマウスの約10倍の異例の長寿命齧歯類である。さらに、顕著な老化・がん化耐性を持つため、新たなモデル動物として注目されている。しかし、現状では遺伝子改変デバの作製法が開発されておらず、真にどの遺伝子が、デバ個体において老化・がん化耐性を制御しているかを直接的に証明することは不可能である。そこで本研究では、将来的に個体の遺伝子操作を実現するために必須となる受精卵の採取法および効率よく受精卵を取得するための性周期同期化法の開発を目的として研究を行った。