Gene Technology Center

玄 浩一郎

『ゲノム編集技術による新しいマグロ育種素材の開発』

国立研究開発法人水産研究・教育機構 西海区水産研究所 まぐろ増養殖研究センター
センター長
玄 浩一郎
近年、マグロの資源保全と安定供給のために、完全養殖に適した品種の作出が求められている。しかし、本種は大型化して産卵するため従来の育種技術が使えない等、その育種改良は遅々として進んでいない。このため私たちはゲノム編集技術を用いることで、養殖適性の高いマグロ育種素材の開発に取り組んできた。その結果、光感受性や運動制御に係わる遺伝子をゲノム編集することで、外部刺激に対して「おとなしい」形質を有するマグロ仔魚の作出に成功している。また、ゲノム編集マグロの社会実装に向けて、環境への影響や食品としての安全性に係わる調査研究についても同時並行的に行っている。本講演では、内閣府戦略的イノベーション創造プログラムSIPで実施してきたこれら取り組みについて紹介する。

PAGETOP
Copyright © GTC All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.