Gene Technology Center

202106maeda

研究発表を行った学会;オリジナルデータ
タイトル; アニメーション技術を活用したマウスバンクに関するアウトリーチの推進.
発表者;前田 龍成氏
(熊本大学 生命資源研究・支援センター 資源開発分野)
要旨;
【目的】近年、大学や研究機関では、デジタル技術を活用して研究、教育、地域や国際社会に貢献することが求められている。私たちの研究室では、生殖工学技術に関する研究開発を行っており、開発した技術を用いて遺伝子改変マウスの作製、保存、供給を行うマウスバンクを運営している。また、生殖工学の技術研修会やオンラインマニュアルを公開し、専門技術者の養成にも取り組んでいる。一方で、マウスバンクや遺伝子改変マウスを用いた動物実験に関する情報が、広範囲に十分な周知が成されておらず、研究・研究活動への理解の向上が必須である。そこで本研究では、マウスバンクの活動を広く周知するために、遺伝子改変マウスを用いた研究やマウスバンクが果たす役割に関するアニメーションを制作した。
【方法】主な作成過程では、簡易モデルによる制作構想(キーワードの選定)、本編アニメーションの制作の順番で行った。簡易モデルの制作には、Powerpoint Microsoftを使用した。本編アニメーションとイラストの作成では、Aftereffects Adobeおよび Illustrator Adobeを使用した。制作したアニメーションは、Youtube上に公開した。
【結果】遺伝子改変マウスやマウスバンクに関する理解を簡易化するキーワードには、「遺伝子、遺伝子改変マウス、マウスバンク、私たちの暮らし」の4つを選択した。次に、情報の正確性を高めるために、実際の機器を模倣してアニメーションで使用するイラストを描画した(例:マウス輸送箱の空気穴の再現等。また、科学的知見については参考文献リストの作成を行った。さらに、使用するイラストについて著作権を調査し、使用可能なもののみを使用した。
【考察】マウスバンクに関する活動は、学会、論文、書籍を中心に情報を発信してきたが、本研究では新たにアニメーション動画を使用して情報発信を行った。情報収集の途中ではあるが、動画の視聴者から、遺伝子改変マウスを用いた研究やマウスバンクに関する理解や関心が向上したというコメントが得られた。今後も、デジタル技術やアニメーション技術を 活用して、科学研究に関するアウトリーチに貢献したい。

アクティブボード

PAGETOP
Copyright © GTC All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.