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202403Takekuma

研究発表を行った学会;2023年度先端モデル動物支援プラットフォーム成果発表会
2024年2月8日〜9日(大津市、琵琶湖ホテル)
タイトル; 褐色脂肪活性化因子の臨床応用への展開.
発表者;竹熊 由理氏
(熊本大学 大学院生命科学研究部 代謝内科学講座)
要旨;
エネルギーを消費し、体温維持作用をもつ褐色脂肪組織は、肥満やインスリン抵抗性を抑制する。当教室では、褐色脂肪組織再生時に発現上昇する新規の生理活性物質(Brown adipocyte Activating Factor:BAF)を同定した。BAFは褐色脂肪前駆細胞の増殖及び成熟褐色脂肪細胞におけるミトコンドリア活性・熱産生を促すことが明らかとなった。しかし、BAFはヒトとマウスで相同性が60%程度で完全には一致しないため、ヒトのBAF遺伝子を用いた検証が必要である。そこで、マウスのBAF遺伝子を全身ノックアウトしたマウス(m-BAF KOマウス)、およびm-BAF KOマウスにヒトのBAF遺伝子をノックインしたマウス(h-BAF 再挿入マウス)を作製し、解析した。m-BAF KOマウスでは肥満となり、耐糖能が悪化することが確認された。これに対し、h-BAF再挿入マウスでは体重減少を来たし、耐糖能も改善した。本研究により、ヒトにおけるBAF遺伝子導入マウスがメタボリックシンドローム改善に寄与することが確認された。BAFは糖尿病治療の新たな分子標的やバイオマーカーとして展開できることを示した。

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