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202403Araki

研究発表を行った学会;2023年度先端モデル動物支援プラットフォーム成果発表会
2024年2月8日〜9日(大津市、琵琶湖ホテル)
タイトル; miRNA-142の機能獲得型点変異による白血病発症について.
発表者;荒木 正健 氏
(熊本大学 生命資源研究・支援センター ゲノム機能分野)
要旨;
microRNA (miRNA) はNon cordingRNAの一つで、seed配列の並びにより一つのmiRNAが100以上の遺伝子発現制御に関わっている。近年の報告で、急性骨髄性白血病患者 (AML) のがん細胞では、miRNA-142 (miR142) に一塩基変異 (PM) が多く存在することが明らかになった。そこでmiR142のPMが血球細胞にどのような影響を与えるのか検証した。
CRISPR/Cas9によるゲノム編集技術を用いて、miR142-KOマウス及びAML患者で最も頻繁にみられるmiR142-PMマウスを作製した。各マウスで骨髄移植実験を行い血球分化状況を比較した結果、KOマウスとは異なりPMマウスでは骨髄移植後四ヶ月以降にCD8+T細胞型の白血病を発症していることが判明した。本マウスを用いてRNAseq解析を行った結果、in silicoで予想されるmiR142-PM配列の標的遺伝子の発現が抑制され、アポトーシスの抑制やT細胞分化の抑制に関与することが明らかになった。
さらに、miR142-PMと合わせて患者で発見されたIDH2-PMも導入したマウスではAMLを発症するような表現型も確認されている。
本研究は、miRNAの一塩基変異のみでがんが誘導され、機能獲得型変異が実際に生体内で起きていることを示唆している。

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