Gene Technology Center

201811Nagai

研究発表を行った学会;第51回 酵母遺伝学フォーラム 研究報告会
2018年 9月10日〜12日(福岡)
タイトル; 一分子RNA蛍光in situ hybridizationを用いた分裂酵母における染色体セントロメアnon-coding RNAの動態解析.
発表者;永井 千駿氏
(熊本大学 大学院自然科学教育部 理学専攻 谷研究室)
要旨;
 分裂酵母の染色体セントロメア領域にはdg、dhと呼ばれる反復配列が存在し、この領域から転写されたnon-codingRNA(ncRNA)がRNAi機構を介してヘテロクロマチンの形成とその維持に関わる。RNAi因子の欠失株では、セントロメアncRNAが蓄積することが知られている。 我々は、このncRNAの局在を一分子RNA FISHにより解析した。その結果、Δdcr1株では、セントロメアにドット状シグナルが検出され、ncRNAが長鎖かつ一本鎖の状態でセントロメアに蓄積していることが示唆された。また、RNAi機構においてncRNAを二本鎖化するRdp1pの欠失株(Δrdp1株)では、セントロメアと細胞質でドット状シグナルが検出された。さらに、Δdcr1株において二本鎖RNAの変性処理を行うと、Δrdp1株と同様細胞質でのシグナルが検出されたことから、転写後二本鎖化されたセントロメアncRNAが細胞質へ輸送されている可能性が示唆された。

アクティブボード

PAGETOP
Copyright © GTC All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.