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201909Shouchi

研究発表を行った学会;第32回モロシヌス研究会
2019年 6月27日〜28日(千葉市)
タイトル; c-Maf過剰発現によって生じるT細胞分化異常の原因の究明.
発表者;昇地 高雅氏
(熊本大学 生命資源研究・支援センター 疾患モデル分野)
要旨;
c-Mafは体形成に重要な遺伝子であるが、一方でその発現異常が多発性骨髄腫の一因となるなどガンへの関係も報告されている。実際にc-MafはヘルパーT細胞の分化を制御する働きを持つが、T細胞で過剰発現するとT細胞リンパ腫を引き起こすことが報告されている。
この原因はT細胞の分化異常が生じるためであるが、c-Mafがどのようにしてそれを引き起こすのかは明らかになっていない。今回の結果からc-MafはRagの発現を低下させ、TCRβの再構成を阻害することで分化異常を引き起こす可能性が示唆された。しかしながらこの過程をスキップさせた場合にも完全な回復が認められず、それ以外の経路でのc-Mafの関与も考えられ、さらなる解析を行っているところである。

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