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202311Owaki

研究発表を行った学会;日本遺伝学会第95回大会
2023年9月6日〜8日(熊本市)
タイトル; ヒト-マウス間における各種α5(IV)変異体による三量体挙動比較:ヒトへの外挿性の高いマウス重症変異の同定.
発表者;尾脇 あいみ氏
(熊本大学 大学院薬学教育部 遺伝子機能応用学分野)
要旨;
Alport 症候群は、IV 型コラーゲン(α345(IV))の三量体形成・分泌不全を伴う遺伝性糸球体腎炎である。本研究では、ヒトα345(IV)三量体形成・分泌を発光で検出可能なsNanoLuc 評価系を構築し、ヒトα5(IV)変異(Genotype)と当該患者の重症度(Phenotype)が、C・N 末端標識α345(IV)の三量体形成・分泌能(Luminotype)と相関することを見出した。次に、臨床報告α5(IV)ミスセンス変異30 種類に相当するマウスα5(IV)のLuminotype 解析の結果、高い重症度を示す恐れがあり、ヒト-マウス間でGenotype–Luminotype相関がある変異体1種類を同定した。本研究は、Luminotype 解析に基づき、ヒトへの外挿性の高いAlport 症候群変異を同定するユニークな研究であり、病態モデルマウスの構築に示唆を与える。

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